年を重ねるにしたがって「ゴルゴ線が目立ってきた」など、「ゴルゴ線」という言葉をよく聞くと思います。
ここでは「ゴルゴ線」の原因や治療方法についてお伝えします。
ゴルゴ線とはとある漫画の主人公の頬に独特のハの字の線が描かれていることが由来と言われています。
つまりは上のお写真で示していますピンク色のようなハの字の線状の影のことをいいます。
医学用語では「mid cheek goove(ミッド・チーク・グルーヴ)」と言います。
ゴルゴ線の原因は靭帯によります。顔面骨から皮膚に向かって立ち上がっている靭帯(zygomatic ligament)が存在し、そこだけ引っ張られているため表面からは線状のハの字に窪んで見えます。
加齢に伴ってでてくることが多いと思いますが実は幼少期からある方も珍しくありません。
実際には加齢に伴って靭帯およびその周囲の組織がハンモック状に緩むことによって靭帯部分の陰が強調されるために目立ってきます。
また、加齢とともにゴルゴ線付近の脂肪(SOOF)の萎縮や骨(上顎骨)の萎縮も関係しています。
ゴルゴ線の治療は影を注射で埋める方法または影の上の乗っかっている緩んだ組織を引き上げるなどがあります。
ゴルゴ線はハの字のくぼみに見えますのでシンプルに注射によってくぼみを浅くすれば良くなったように見えます。
注射でかなり綺麗に消える方と、靭帯の強さおよびその上のたるんだ組織の量によっては限界があることもあります。
などがあげられます。
特に脂肪注入の場合は注入前にその場で靭帯(zygomatic ligament)に対して前処置を行ってから注入をすることがあります。
施術名:ヒアルロン酸注入
リスク:内出血、むくみ、アレルギー反応、しこりの形成など
費用:1cc 6.6万円または9.9万円(税込み)
施術名:経結膜脱脂法+微細分離脂肪注入
リスク:腫れ、内出血、痛み、しこりの形成、左右差など
費用:44万円(税込み)
ゴルゴ線の上の組織が緩んでくるとゴルゴ線がより強調して見えることがあります。
注射で限界がある方でも靭帯を剥離し、皮膚を引き上げることによってゴルゴ線の影が浅くなることが期待できます。
引き上げる方法は主に手術による引き上げ、または糸による引き上げがあります。
施術名:皮膚切開によるたるみ取り(ハムラ法)+ミッドフェイスリフト
リスク:腫れ、内出血、感覚の鈍さ、痛み、外反(アッカンベーの状態)、左右差など
費用:82.5万円(税込み)
施術名:経結膜的眼窩脂肪組み換え術+頬前面引き上げ
リスク:腫れ、内出血、感覚の鈍さ、痛み、外反など
費用:44万円(税込み)
目元のクマやたるみの治療を考えた場合にはある程度広いご提案の中からご自身の考えにあったものを選ばれることが大切です。
ゴルゴ線の治療を考えた時に「中顔面の若返り」について知っておくとさらによいと思います。